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外国人に必要な配慮とは?① ~外国人と卍と仏教のお寺~

 

今、日本に来る外国人が急増しているようです。
2015年には、2000万人近くの外国人が日本を訪れています。
ようこそ!

 

この傾向は今後も続くと予想されています。
ということは、日本人が外国に行かなくても、国内で外国人と接する機会はきっと増えますね。
外国人と友だちになって、その外国人をどこかへ連れて行く機会もきっと出てくると思いますよ。

 

先日、知り合いになっばかりのトリニダードトバゴ人が、「お寺に行きたい」と言うので、彼女をお寺に案内しました。
そこで、彼女があるもの見て、絶句してしてしまいました。

 

お寺にあった「卍」のマークを見つけたのです。
「あれはナチスの鉤十字じゃない!」と驚いて言いました。

 

さて、こうした場合、あなたなら何て言いますか?
日本に来てまだ日が浅い外国人をお寺に連れて行ったら、けっこうな確率で起こることだと思いますよ。

 

昨日の読売新聞で、こんな記事を見つかました。

「『卍』ナチス連想で三重の塔に…外国人向け記号(2016年01月13日)」というタイトルの記事です。

 

「2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国土地理院は「外国人向け」の地図で使用する地図記号を新たに作ることを決めた」

新たな記号では、卍が変更されているということです。

 

 「観光地が多い寺院の地図記号は「卍」だが、ナチス・ドイツのマークを連想させるという意見が多数寄せられたため、三重の塔のデザインとした」

 

最近、ブログ「ニュージーランド人『マジかよ!日本じゃ、これが許されてるのか? 』」という記事でも、「卍」と「ナチスの鉤十字」のことを書いていたので、興味深くこの記事を読みました。

 

 

さて、この「卍」のマークですが、これを変える必要があったと思いますか?
まあ、もう「変えた」と結論が出ているんですけどね。
でも、改めて考えてみる価値はあると思いますよ。
で、ここからは個人的な意見になります。

 

私は、変えなくても良かったと思いますよ。
地図に「卍」を載せて、その横にでも説明をつけておけばいいのではないかと。

 

 

外国人、特に欧米人に対する配慮というのなら、「見えなくする」のではなく、「見せる。そして、適切な説明を加える」ということが大事だと思います。

こう思ったことのは、二つ理由があります。

 

まずは、私の今までの経験によるものです。

私はこれまでに、イギリス人、アメリカ人、フィリピン人、インド人、トリダード・トバゴ人などを日本のお寺に連れて行ったことがあります。
すでにお寺の「卍」を見たことがある人もいれば、初めて見て目を丸くした人もいます。

 

こんななとき、私の場合は、卍について簡単に説明します。頼りない英語ですけど。

 

まず、「卍」の意味ですが、これは「大辞泉」によると、「仏の胸など体に現れた吉祥の印(大辞泉)」とあります。

 

この、吉祥(きちじょう)とは、「めでたい兆し」のことで、英語の辞書をひくと、「good」「happy」「lucky」などの言葉が出てきます。
仏教のシンボルなのだから、悪い意味のはずがありません。

 

つまり、「卍」には、「good」「happy」「lucky」の意味があり、ナチスの鉤十字とは、まったく反対のものだ、と話します。
このくらいの説明でも、「ああ、なるほど」と、彼らは意味を理解して納得してくれます。
むしろ、日本での卍の意味を知って「サンキュー」という人もいました。

 

要は、彼らが日本(中国・韓国・インド)での「卍」を正しく知って、それがナチスの鉤十字ではないことを理解すれば問題はないと思います。

 

卍を見ても、ナチスではなく、「good」「happy」「lucky」を連想するようになれば、okですね。
ついでに、こんなことも話します。
一万円札の「万」という漢字は、もともとこの「卍」からできたんだよ、と。
これで、卍を嫌いになるはずがありませんね!

 

まったくボクの個人的な経験ですけど、「卍」に関して外国人への配慮を考えるのなら、正しい情報を伝えて、彼らの認識を変えてもらう方がいいですよ、きっと。

 

それに、こうした考え方は、外国人からも支持されると思います。
その理由を、次回、毎日新聞の記事からお伝えします。
「ヒトラー「わが闘争」再出版 戦後発禁の著書(2016年1月9日)」という記事です。

 

これは、欧米人の価値観や考え方がよく表れている事件だと思います。

 

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東南アジアとサンスクリット語・「アンコールワット」の由来

 

 

前回に、「タイ人を驚かせる魔法の言葉」として、「クルンテープ・マハーナコーン」について書きました。

 

 今回は、さらに一歩進んでこのタイ語の「ナコーン」という言葉について書いていきます。

 「ナコーン」なんて言葉は初めて聞いた!
 という人も多いと思いますが、実は大抵の日本人はこのナコーンを知っています。

 

 特に、カンボジアに興味がある人や実際に行ったことがある人は、このことを知っているはずです。
知っているけど、それが「ナコーン」だとは気づいていないだけです。

 

では、そのナコ―ンについて、書いていきますね。
 この「ナコーン」という言葉も、「NAGARA(ナガラ)」というサンスクリット語を語源としています。
 覚えてますか?サンスクリット語。
こんな言語でしたね。

 

「インド=ヨーロッパ語族に属するインドの言語。梵語(ぼんご)とも呼ばれ、古代インドでは共通語として活用された。現在もインドの公用語の一つになっている(世界史用語集)」

 

 タイ語の「ナコーン」は、「都市」・「街」といった意味があります。
 サンスクリット語は、インドや東南アジアに広く伝わっています。
ですから、それらの国の都市名に、この「NAGARA」を由来とする言葉がついていることも多くあります。

 

 例えば、インドでは、「ナガル」という言葉になっていて、カシミール州には、「スリナガル」という都市があります。
 また、ガンディーが生まれたグジャラート州には、その名にちなんで名づけられた

「ガンディーナガル」という都市があります。
意味は、そのまま、「ガンディーの町」です。

 

 「NAGARA」は東南アジアに伝来して、タイ語の「ナコーン」になったことは先ほど書きました。
 この言葉は、マレーシアでは、「NEGARA(ネガラ)」というマレー語になっています。

 

 写真のマスジッドは、「イスラム礼拝所」のことで、「NEGARA」は「国、国立」という意味です。
 つまり、「MASJID NERGARA」とは、「国立のイスラム礼拝所」という意味になります。

 

ちなみに、「マスジッド」と「モスク」は同じく、イスラム教徒の礼拝所のことをさします。
マスジッドはアラビア語で、モスクは英語ということだけです。

 

ほとんどのムスリム(イスラム教徒)は、どちらの言葉を使っても気にしないと思いますがう、イスラム教徒と話すときは、「マスジッド」を使った方がいいかな、と思います。

 

 

 ただ、不思議なことに、マレーシアやタイに伝わったこの「NAGARA」という言葉が、どういうわけかカンボジアには、伝わらりませんでした。
 ということは、ありません。

 安心してください、来てますよ。

 

 このサンスクリッド語の「NAGARA」が、カンボジアでは、「アンコール」というカンボジア語になっているのです。
 日本人が大好きな世界遺産「アンコール・ワット」の「アンコール」です。

 

 カンボジアに興味がある人なら、カンボジアにアンコールワットがあることは、知っているはずです。

 

 このカンボジア語の「アンコール」は、タイ語の「ナコーン」と同じで、サンスクリット語の「NAGARA」を語源としています。
 つまり、これらはまったく同じ言葉です。

 

ただ、タイ語発音だと「ナコーン」になって、カンボジア語発音だと「アンコール」になるということです。
 だから、「アンコール・ワット」をタイ語で発音すると、「ナコーン・ワット」になります。

 

 まあ、普通の日本人が、このタイ語発音の「ナコーン・ワット」を使うことはないと、まず思います。
けれど、もし、何かの機会で使うなら、少し注意が必要となります。

 

 これをカンボジア人の前で言ってはいけません。
 カンボジア人には、タイ人をあまり良く思っていない人が多くいます。

 

 2003年には、「タイ大使館焼き討ち事件」という事件が首都プノンペンで起きてました。
 これは、タイ人の女優のある発言がきっかけとなったとされるものです。

 

「タイのものだったアンコールワットを奪ったカンボジア人は嫌い。アンコールワットはタイに返すべき!」

 といったことを、タイのテレビ番組で発言したと、カンボジアの新聞が報道しました。
 そして、次のような事態にまで発展した。

 

「1月29日、プノンペンにて、発言に怒った市民約3000人がタイ大使館を包囲し、タイ国旗を焼くなど、暴動が勃発した。一部は館内に侵入し放火などの行為を行ったため騒がれた。

また、この暴動においてタイ人が慕っているプミポン国王の肖像が踏みつけられている写真が流出したこともあり、今度はタイ側で抗議が発生。

 バンコクのカンボジア大使館に500人近いタイ人が集まり、カンボジア国旗を燃やすなどしたが、プミポン国王が「悪党の行動に反応してはならない」と発言したことで、沈静化した。

 1月30日には大使館周辺の騒動は収まり始めたが、タイ王国のタクシン・チナワット首相の「1時間以内に事態を収束しなければ、自国民救助のため、特殊部隊を派遣する」との発言への反発から、再び暴動が勃発した。

タイ系ホテル、商店、企業、工場など市内15か所が投石や放火などで大ダメージを受けた。この一連の暴動で、タイ人1名が死亡、約10名が負傷した。被害総額は約30億円となった(ウィキペディア)」

 

 実際のところ、多くのカンボジア人は、タイを良く思っていません。
国境紛争で、タイとカンボジアの軍が衝突して、死傷者を出したこともあります。

 

カンボジア人には、タイに反タイする人もいます。
失礼しました。

 

 カンボジア人からは、こんなことを聞いたことがあります。

 「タイでは、アンコールワットはタイのものだ、って学校で教えられているんですよ」

 「バンコクのワットプラケオにあるアンコールワットの模型は、『あれは、タイのもの』ということを表しているんですよ」

 

 どこまで本当か分からないという「都市伝説」のようなものかもしれませんが、これを信じているカンボジア人は、けっこういると思います。  

 

そんなカンボジア人が誇りとするアンコールワットを、タイ語で発音して喜ぶカンボジア人はいないでしょうね。
 日本と韓国もそうだけど、「お隣さんの国」には、いろいろ複雑な事情があるようです。

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日本のイルミネーションの始まりは、日露戦争から。

 

「人力車に乗って田舎を通っている間に、徐々に気がづいたのは、垣根や建物を穢なくする記号、ひっかき傷、そのたが全然無いとである。この国には、落書きの痕をさえとどめた建物が一つもない。(モース 明治時代)」

IMG_4838

 

イルミネーションがきれい時期になりましたね。
これは、最近知った、ただの「マメ知識」です。

このイルミネーションが日本で始まったのは、日露戦争のころのようです。

 

 以下、「明治の話題 ちくま学芸文庫」を参照して書きました。青文字が、抜粋になります。

 

 「東京のイルミネーションは多分日露戦役中からであらう。戦争が終わって海陸将兵の凱旋(がいせん)する頃には、凱旋門をはじめ、市内の各所にイルミネーションが点ぜられ、都人士の眼を眩(まばゆく)くした」

 

 東京の各所に、「凱旋門」があったこと自体驚きですが、当時の日本人には、イルミネーションは特別のものみたいだったようです。

 

 ところで、日本人が初めてイルミネーションを見たら、どのように感じるのでしょう?
当時の明治日本人は、こう感じたようです。

 

 「暗い東京の中でも特に暗い上野の一角に、夜ヶ(よなよな)イルミネーションがついて、不忍池の水を照したのだから、空が焦げるやうに感じたのは無理もない」

 

 また、夏目漱石は、こう言っています。

 

「生きてあらば、生きたる証拠を求めんが為(ため)にイルミネーションを見て、あっと驚かざるべからず」

 漱石は、「生きている証拠を求めるために」、イルミネーションを見に行くよう勧めています。

 

ただ、イルミネーションは、「こんな事は東京よりも大阪の方が先鞭(せんべん)をつけてゐた」とあります。

 

 やはり、大阪人は、昔から派手好きだったみたいですね。

 

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知ってましたか?日本語にあるサンスクリット語 ~例えば「カルピス」~

 

以前、別のブログでこんな記事を書きました。

「暴力のすすめ」 by  ガンディー

その「ガンディーつながり」で、今日は雑学的な記事で書いていきます。

 

インドで、ガンディーは「マハトマ・ガンディー」とも呼ばれています。
この「マハ」は、「偉大な」という意味のサンスクリット語です。 ちなみに、「サンスクリット語」とは、こんな言語です

 

 「インド=ヨーロッパ語族に属するインドの言語。梵語(ぼんご)とも呼ばれ、古代インドでは共通語として活用された。現在もインドの公用語の一つになっている(世界史用語集)」

 

「マハトマ」を日本語にすると、「偉大な魂」になります。
この「マハ」は、「マハラジャ(大王)」の「マハ」と同じ言葉です。
このサンスクリット語の「マハ」は、世界のいろいろな国に伝わり、現在も使われています。

 

日本も例外ではなく、すっかり日本語になって、現在でも多くの日本人に使われているのです。
これから、そんな「サンスクリット語由来の日本語」をいくつか紹介してます。 下の言葉は、「日常語から分かる仏教入門 ひろさちや」を参照にしました。

 

まず、この「マハ」という言葉は、日本語では、「摩訶(まか)」になりました。  「摩訶不思議」の「摩訶」です。
意味は、マハと同じく「大」でしょうね。

 

・「仏陀(ブッダ)」

これはサンスクリット語で、「(真理に)目覚めた人」という意味になります。  

 

・「旦那(だんな)」

サンスクリット語で「布施をする人」のことを「ダーナパティ」と言ます。
この言葉が日本語の「旦那」になりました。

 

・「南無(なむ)」

「南無阿弥陀仏」「南無法蓮華教(なんみょうほうれんげきょう)」の「南無」ですね。
この言葉は、「帰依する」を意味するサンスクリット語の「ナマス」に由来します。  

 

現代のインドのあいさつ「ナマス・テー」の「ナマス」と「南無」は、同じサンスクリット語由来の言葉です。
「ナマス・テー」は、「あなたを尊敬(に帰依)します」という意味です。

まあ、この言葉をインド人が使うとき、本当にそう思っているかは知りませんけどね!

 

・「島(しま)」

ここでいう「島」は、「アイランド」ではありません。
「この辺は、オレのシマだ」というように、一定の区画を表す「シマ」です。
この「島」は、サンスクリット語の「シーマ ー」が語源になっている、という説があるといいます。

 

・「魔(ま)」

サンスクリット語の「マーラ」が語源です
意味は、「死にいたらしめるもの」「殺すもの」。
怖いですね!

それが、「仏道修行の妨げとなるもの」の意味になり、人の心を乱したり、善い行いをするのを邪魔するようなものを「魔」と呼ぶようになりました。

 

・「斑(まだら)」

まだら模様の「まだら」は、サンスクリット語の「マンダラ(本質をもったもの)」が語源となっています。
チベット仏教の「マンダラ」と同じ言葉ですね。

 

・「琵琶(びわ)」

サンスクリット語の「ヴィーナー」が語源です
弁天様が持ってる楽器で、琵琶湖という湖名にも使われていますね。

 

・「瓦(かわら)」

「鉢(はち)」や「頭蓋骨」を意味するサンスクリット語の「カパーラ」が語源です。
それが、なんて屋根の「瓦」になったのでしょう?
よく分かりません。

 

・「塔(とう)」

サンスクリット語の「ストゥーパ」が語源です。
ストゥーパとは、「もとはブッダの遺骨をおさめるための建造物のこと。 仏像出現以前、信者は これを礼拝していまた。

 

「インドでは石造であるが、中国・日本では木造となった(世界史用語集)」

 

というものです。
このサンスクリット語を、中国人(西域人?)が、漢字で「卒塔婆」と書き表し、それが省略されて「塔」になりました。
以前見たテレビ番組では、日本にある三重の塔や五重の塔などの「塔」とは、「釈迦の遺骨があるお墓のこと」と解説していました。

 

・「カルピス」

カルピスが発売されたのは、第一次世界大戦が終わった翌年の1919年のこと。
このとき、当時の社長が、新しい飲み物の命名を仏教学者に相談したところ、仏教の言葉の「醍醐味」をすすめられたそうです。

 

この「醍醐味」は、サンスクリット語で「サルピス」と言 います。
このサンスクリット語に、当時の日本で人気があった「カルシウム」を足して、「カルピス」という飲み物が生まれたということです。

 

「体にピース」は、「平和」のピースと「サルピス」の「ピース」をかけたものですかね? こうした言葉の伝来をみても、インド文明の影響力の強さを感じますね。

 

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