o0800060013602422275

ニュージーランド人「日本じゃ、ナチスのかぎ十字がOKなのか!?」


 

 

「驚くことには、また残念ながら、自分の国で人道の名に於いて道徳的重荷になっている善徳や品性を、日本人は生まれながらにしてもっているらしいことである。(モース 昭和)」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

IMGP9499

 

15年ほど前、ニュージーランド人の友だちから、「ニュージーランドに帰るから、兄のための土産を買うのを手伝ってほしい」と頼まれた。

お安い御用だ。

 

 そのニュージーは、「日本刀が欲しい」と言う。
でも、それをニュージーランドに持ち込めることはできるのだろうかか?と、思ったら、おもちゃの刀でいいらしい。

 

 何でも、自分と兄さんが子どものころ、テレビ番組の「忍者タートル」の大ファンだったから、ニュージーランドに帰ったら、「忍者ごっこをしたい!」とか。

 そのための刀が欲しいという。

 

 すると、彼の友だちのオーストラリア人もこんなことを言い出す。

「忍者タートルは最高だったよ、オレも刀を買って忍者ごっこをしたいぜ」

 

 「20代の後半になって、何でそんなことをしたいのか」と、半ばあきれてしまったが、ニュージーランド人やオーストラリアは、こういうバカバカしいことが大好きらしい。

 「やっぱり、刀は、日本で買いたいんだよ」

 ということで、彼らを連れて、市内のアーミーグッズショップに行くことにした。

 

 

 店の中の、ガラスケースの中にあった商品を見ると、2人とも、大興奮。
「おい、これ、手裏剣じゃねえか」
「やべえな、それも絶対買わなきゃ!」

 

 

 そんな感じに、鼻息が荒くなっていた彼らが、あるものを見て急に言葉を失った。

 

彼らの視線の先にあったのは、ナチスの鉤十字がデザインされたものグッズだった。


鉤十字(ウィキペディア)

 

「それは、ナチスの鉤十字だよね」

 と、ボクが言うと、すっかり笑顔が消えていた彼らは、こう言う。

 

 「マジかよ、日本では、こんな物を売っていてもいいのか?ニュージーランドだったら、大問題だよ」

 

 「オーストラリアでも同じだよ。こんな物が普通に置いてあるなんて、考えられない。でも、ここにあるっていうことは、これを買う人がいるっていうことだよな?オーストラリアだったら、こんなものをつけて、街を歩いたら、『俺は人種差別主義者だ』と言っているようなもんだぞ」



 当時の、ボクは、鉤十字がナチスのシンボルだということは、知っていたけど、それが「欧米でどのように認識されているのか」ということは、あまり理解してなかった。

 

 欧米では、ナチスを連想させる「ハーケンクロイツ(鉤十字)」が、人目がつく公の場で使われることはないという。

 

 ドイツでは、ナチスを生んだドイツでは、このマークを使うことが、法律で禁止されている。


とにかく、そういうことで、欧米人が日常生活でこのマークを目にすることは、まず考えられない。

 

 だから、そんな外国人日本に来て、仏教のシンボルである「卍」を見ると、とてもびっくりする。


 以前、ボクがお寺に連れて行ったイギリス人も、「卍」を見つけると、足を止めて目を丸くしていた。

 

 「何で、こんなところに、『ソワスティカ』があるの?」

 「ソワスティカ」とは、「卍」のサンスクリット語読みだけど、イギリス人がこういう言い方をするのを聞いて、ボクの方が驚いた。



 欧米人が「卍」を見ると、ナチスの鉤十字を連想するのは、当然のことだと思う。

 

少林寺拳法のマークは、昔は「卍」だったのに、今では「双円」という別のマークに変わっている。
 この変更の理由の一つには、「卍だと、欧米人に誤解されやすい」というものがある。

 

 先ほど、アーミーショップでナチスのマークが入った商品を売っていたことを書いたが、それは15年以上も前になる。
それからは、日本でもナチスについて「世界の認識」が浸透しているのかな、と、思ったら、案外、そうでもなかった。

 

 鉤十字は、冗談でも使ってはいけないのに、去年8月、ファッションセンターの「しまむら」が、やってしまった。

 この鉤十字のデザインのあるタンクトップやネックレスを販売していて、騒ぎになった。

 

「しまむらで『ナチス鉤十字』風ネックレス 指摘受け販売見合わせ(Jcastニュース)」

 

 これは、国内の日本人向けの商品だとしても、さすがにアウトでしょ。

 ドイツでは、ナチスのマークはもちろん、ナチスに関するすべてのことに神経をとがらせている。

 

「常識の世界地図 文藝春秋」には、次のようにある。

 

「ドイツ人に決して言ってはならない言葉はナチ!である(同書)」

 「ヒトラーへの忠誠を示した挨拶だったハイルも使わない。これは本来、幸運、健勝といった意味の何でもない言葉なのだが、ハイル・ヒットラー!で知られるように、ナチを想起させることから、いまでは冗談でも使ってはいけない言葉になってしまった(同書)」

 

学校の授業で生徒が手を挙げるときも、人差し指を上にさすようにしてあげるという。

五本の指をそろえて手を挙げると、ナチスがヒトラーにしていた敬礼を連想させるから、という理由で。

 

 ただ、そういう理解をしていると、海外旅行をしていて、首をかしげたくなるようなこともある。

 

 例えば、ボクが日本人だと分かると、ドイツ人から次のようなことを言われたときだ。

 

 「第二次世界大戦で負けたのは、イタリアなんかと組んだからだという冗談はよくドイツで耳にする。日本人に向かって、『今度はイタリア抜きで・・・』などと片目をつぶってみせたドイツ人もいるくらいだ(常識の世界地図 文芸春秋)」

 

 「今度は、イタリア抜きで、戦争をやろうぜ」という意味になる。ボクは、今までドイツ人から2回この言葉を聞いたことがある。

 

公では、ナチスは絶対に否定されているけど、ドイツ人の「本音」では、どう思っているのだろうか?

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

・歴史・文化などの雑学的なブログ「日本と世界のあれやこれや」

日本や世界の歴史、文化、社会のことをあれやこれやと雑学的なことを書いています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です