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恵方巻のなかの日本の神、七福神と「障害者の神様(えびす)」


 

「この町でもっとも印象的なのは(そしてわれわれ全員による日本での一般的観察であった)男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。(オズボーン 幕末)」 「逝き日の面影 平凡社」

 

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明日は、恵方巻の日ですね。
食べますよ、ボクも。ええ、南南東に向かって、ガブリといってやりますよ。
ということで、今回は、日本の2月の伝統行事にもなりそうな、恵方巻について書きたいと思います。
とはいっても、恵方巻そのものではなく、恵方巻に関係する神様についてです。

 

では、どうぞ。
一般に、恵方巻には、7種類の具が使われるようです。

 

「太巻きには7種類の具材を使うとされる。その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、福を巻き込むと意味付けされる (ウィキペディア)」

 

ということで、恵方巻の「福の力」は、この七福神に由来らしいですね。

今日は、この七福神に焦点を当てて、これから記事を書いていきます。
まず、七福神とは、「福徳の神とされて信仰される七人の神(大辞泉)」のことをいます。

 

 

具田的には、「大黒天、弁財天、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿(えびす)、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)、布袋(ほてい)」の七人です。

大辞泉に「七人」とあるから、ここでも、「人」と書きます。
ところで、中国では「八福神」という考えがあります。
これが、日本の七福神の考え方に影響を与えたという話しを中国人のガイドから聞きました。

 

 

そういえば、七福神が描かれる絵は、七人が同じ船に乗っているものが多いですね。
神々が中国からやってきている様子をイメージしているのかもしれません。

 

ちなみに、中国人は、「八」という数字が好きです。大好きです。
「末広がり」の字で縁起がいいとされています。
日本でもそうですね。

 

けれど、中国人の「八好き」は想像を超えています。
北京オリンピックの開会式は、2008年8月8日午後8時に行われているのです!

東京オリンピックでは、さすがにここまでゲン担ぎはしないでしょうね。

 

さて、この「神7」の中で、日本の神様は、実は1人しかいないのです。どれだか分かりますか?

 

答えは、「恵比寿(えびす)」です。
七福神は、日本国籍の恵比寿と異国の神から構成されているのです。

 

「大黒天、弁財天、毘沙門天」はインドの神様、「福禄寿、寿老人、布袋」は中国の神様になっています。

この七福神はそれぞれ、このような神様です。
以下ぼ青色の文は、ウィキペディアからの引用になります。

 

恵比寿

イザナミ・イザナギの間に生まれた子供を祀ったもので古くは「大漁追福」の漁業の神である。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となった。唯一日本由来の神である。
大黒天

インドのヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神。日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。

* 「マハーカーラ」の「マハー」は、前にブログで書いたサンスクリット語の「マハー」です。

 

「知ってましたか?あなたの周りのサンスクリット語~例えばカルピス~」
毘沙門天

元はインドのヒンドゥー教のクベーラ神。戦いの神であったが、仏教に取り入れられてから、福徳増進の神としてしだいに民衆に信仰される。日本では毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)と呼ばれる。

 

弁才天(弁財天)

七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。仏教に取り入れられ、音楽・弁才・財福・知恵の徳のある天女となり選ばれた。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。
福禄寿

道教の宋の道士天南星、または、道教の神で南極星の化身の南極老人。寿老人と同一神とされることもある。長寿と福禄をもたらす。

ちなみに、これが中国の神様の「福禄寿」です。

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画像は、↓から
【おっさんが3人?】中国の珍ホテル「天子大酒店」が奇妙すぎる

これは、天子大酒店というわりと有名なホテルです。話題にならない方がおかしいレベルですね。一度、泊まってみたいかも。

 

寿老人

道教の神で南極星の化身の南極老人。日本の七福神の一人としては白鬚明神とされることもある。
布袋

唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の禅僧。その太っておおらかな風貌が好まれ、手にした袋から財を出し与えてくれる。弥勒菩薩の化身ともいわれている。

 

この「神7」の中でも、「センター」というべき、「別格」の存在が恵比寿なのです。

次の文で出てくる「えべっさん」とは、この「恵比寿」をさします。

 

「えべっさんが福の神になったのである。七福神のなかでも、『恵比寿、大黒』と言われるように、代表格とされている。あるいは七福神の筆頭といってもよいだろう
(「曼荼羅の山 七福神の散歩道」 陳 舜臣)」

 

この七福神は、日本人の宗教観を表しているようにも見えます。
いろいろな宗教の神が同じ船にいて、ケンカもなく仲良くしているような感じで。

「和を以て貴しとなす」という、日本の精神そものかもしれません。

 

この七福神を見ていると、鎌倉時代の北畠親房の言葉を思い出します。

 

「天皇としてはどの宗派についても大体のことは知っていて、いずれをもないがしろにしないことが国家の乱れを未然に防ぐみちである」
「神皇正統記(慈円 北畠親房 日本の名著9 中央公論社)」

 

いろいろな神や教えがあってもいいのです。
そのことで争うことがいけないのです。
ということで、いいですよね?親房さん。

 

そうだとすれば、日本出身の神である恵比寿が、和の中心にいることも当然のことですね。

 

 

ところで、この恵比寿には、「もう一つの顔」があるのです。
この中国・インドの神々の中で、にこにこ笑っている恵比寿は、実は、「障害者」であると言われています。

 

「『日本書記によれば、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)は、天照大神、月神のつぎにうまれた子が三年たっても脚が立たないので、天磐櫲樟船(あまのいわくすぶね)にのせて、風のままに放ち棄てたとある(「曼荼羅の山 七福神の散歩道」 陳 舜臣)」

 

と、あるように、この日本書記に出てくる「三年たっても脚が立たなかった子」というのが、「ヒルコ」で、身体障害を持っていたと考えられいます。

 

それで、恵比寿とそのヒルコにどんな関係があるのか?
次を見てみましょう。

 

「舟にのせらて棄てられた子は、摂津国西宮(せっつのくににしのみや)に流れつき、そこにまつられて『えべっさん』になったという』(同書)」

 

この船に乗せられて沖に流されたヒルコが、西宮に流れ着いて、恵比寿になってといいます。

このヒルコと恵比寿の結びつきに関しては、ウィキペディアにも記述がありました。

 

「古来の日本の神道では、何か特別な能力を持った対象として、障 害者を畏敬したという。
例えば、日本神話で、伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)の2神の間に生まれた最初の子供である蛭子(ひるこ、ひるのことも呼ばれる)は、3歳になっても足が立たず舟に乗せられて海に捨てられたとされるが、中世以後になって、これを恵比寿(えびす)と呼んで信仰に結びついたとされる。」

 

 

恵比寿の絵が、米俵に座っている姿で描かれているのも、「立てない
から」ということが理由にあると聞いたことがあります。
「そういう説もある」という話ですけどね。

 

 

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