あれやこれや のすべての投稿

イスラエルの「嫌われている側の気持ち」④ ~自分たちも分離壁をなくしたい~

 

「この国の人々の質僕な習俗とともに、その飾りのなさを私は賛美する。この国土のゆたかさを見、いたるところに満ちている子供たちの愉しい笑顔を聞き」(ヒュースケン 江戸時代)

「逝き日の面影 平凡社」

 

IMGP9662

 

ユダヤ人ほど、自分たちの国をもたないことが、どれほど悲惨なことであるかを知っている人たちもいないでしょう。

彼らはそのことによって、「水晶の夜 」や「絶望の後悔 」さらにナチスによる「ホロコースト 」をも経験しています。

 

もちろん、イスラエルが分離壁の建設前から、パレスチナ人に対して厳しく対応してきたことは、私に知っているつもりです。
イスラエルに行って、パレスチナ人から話を聞いたり、ヘブロンに行ってパレスチナ人が生活している様子を見たりもしてきました。

 

パレスチナ人の居住地区であるヘブロンでは、銃を持ったイスラエルの兵士たちが街を取り囲んでいるのを見て、「イスラエルは、ここまでするのか」と怒りさえ感じました。

 
IMG_7716

バナナの向こうに、イスラエル軍の兵士が見える。

 

 
それでも、その「やり過ぎ」に見える彼らの行為には、ユダヤ人の「国を失うこと」に対する恐怖や極度の怯えからくるものがあるのだろうな、と今では考えています。

 

ボクは旅が好きで、いろいろな旅行者のブログを見て楽しんでいます。
イスラエルに行った旅行者のブログを見ていると、巨大な分離壁を前にして、パレスチナ人に深い同情を寄せる一方で、イスラエルを非難しているものが多いと感じます。

 

1024px-Israeli_West_Bank_Barrier[1]

分離壁(ウィキペディアから)

 

私は、テレビしかその壁を見たことがありません。
けれど、あの壁の高さと銃を持っているイスラエル兵士の姿を見れば、イスラエルに対して反感をもつでしょうね。

 

国連からも非難されているあの壁には、基本的には反対の立場です。
けれど、壁をなくせば、またパレスチナ人の自爆テロがユダヤ人の居住地区で起きるかもしません。
可能性は、十分ありますと思います。
そうしたら、大勢のユダヤ人が殺されることになるでしょう。

 

「壁をなくすとしたら、代わりにどんな対策をしたらいいのか?」と、イスラエル人に聞かれても、私が有効な対策を示すことなんて、とてもできません。
長い間、国を持たなかったユダヤ人の悲惨な過去を知ったり、イスラエルに関する本を読んだりすれば、イスラエル側にも、「そうせざるをえない理由がある」ことも分かってきます。

 

もちろん、イスラエルのやることすべてを肯定することはありませんが、逆に、すべてを否定する気もありません。
また、知り合いのユダヤ人からは、「イスラエル人も、実は、あの壁をなくしたいと考えている」ということを聞いたことがあります。

 

当然のことですが、あの巨大な壁を建設して維持していくためには、とんでもない費用と時間がかかります。
イスラエル人としても、あの壁がなくなっても平和に生活できるようになればいい、と願っていると言います。
しかし、現時点では、あの壁の建設以外には、自爆テロを防ぐ現実的な方法が見つからないのだから仕方がない、とも言っていました。

 

過去も現在も「嫌われ者」のイスラエルではあるけれど、先ほどのユダヤ人から話を聞くと、やっぱり世界からの非難は気にしているように思います。

 

そのユダヤ人は、何度か日本人から分離壁について聞かれたことがあるそうです。
「イスラエルは、パレスチナ人を苦しめるあの壁をどうして建設しているのか?」
という具合に。
「イスラエルが悪い」という結論が先にあるから、質問と言うよりは、詰問に近いかもしれません。
そのような聞かれ方をされては、良い思いはさすがにしないようです。

 

「でも、仕方ないよ。日本のマスコミの報道が、『パレスチナが善で、イスラエルが悪』というものが多いから。それを見ていれば、ふつうの日本人も自然とそういう考えをするようになるんだろう」
彼は、そんなことを話していました。

 

IMG_7719

 

逆に、彼がそう質問する人たちに、イスラエルの現状やユダヤ人の歴史について質問しても、「あまり知らない」という答えがほとんどだといいます。
だから、彼がイスラエルの側から、嫌われても壁を建設する理由やいろいろもすると、質問した日本人の態度も変わると言います。

 

その日本人には聞いたことがない話が多く、納得はしなくても、イスラエル側の考えにもある程度の理解を示すようになるそうです。

嫌われる側にも、「嫌われる側の論理」というものがあると思います。
「世界中から愛されながら滅亡するのなら、世界中から嫌われても生き続けることを選ぶ」という考え方がイスラエルにあると

 

本で読んだことがあります。
何の本かは忘れてしまいましたけど…。

でも、こんな言葉もあります。

 

「メイヤー・アミット元モサド長官は、私にこう語った。
『われわれは独立当時から、圧倒的な武器を誇る敵に囲まれ、一日たりとも本当の意味での平和にひたれることなどできなかった。もしイスラエルを失ったら我々の行くところはない。
(憎しみの大地 落合信彦)」

 

アラブ側にはアラブ側の考えや思いが、当然あるでしょう。
同時に、イスラエル側にしてみれば、「この戦いに負ければ、自分たちは滅亡する」という決死の覚悟があって、4回の中東戦争を戦ってきています。

 

現在、イスラエルという国が存在しているということは、イスラエルはこの4度の戦いすべてに勝利したことになります。
でも、この戦いの中で、たった一度だけイスラエルが負けそうになったことがあります。

 

それが第四次中東戦争です。

そのことについて、次回書いていきたいと思います。

「絶望の航海」については、こちらを

「ガンディーのやり方が、ヒトラーやポル・ポトにも通じたの?」④~日本人は杉原千畝だけじゃない~

水晶の夜」については、こちらを。

ナチス政権下のユダヤ人①  ~水晶の夜~

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

  

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

 

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

イスラエルの「嫌われても強い理由」③ ~バビロン作戦~

 

「この国の人々の質僕な習俗とともに、その飾りのなさを私は賛美する。この国土のゆたかさを見、いたるところに満ちている子供たちの愉しい笑顔を聞き」(ヒュースケン 江戸時代)

 

IMG_6541

 

前回の記事で、イスラエルが現在、世界から「嫌われている」理由として、パレスチナの分離壁の建設をあげました。

でも、イスラエルは過去にも、「バビロン作戦(イラク原子炉爆撃事件)」という世界を仰天させるような軍事行動を起こして、このときも世界中から大きな非難を浴びています。

 

今回の記事は、この「バビロン作戦」から始めます。

1981年当時、イラクはフセイン大統領のもと、原子力開発を行っていました。
イラクとしては、これは、「平和利用のため」だと主張していたのですが、イスラエルはこれを信じません。

 

まあ、「信じろ」と言う方がムリかもしれませんけど。

 

イスラエルは、この動きを「対イスラエル」をと考えました。

 

「イスラエルのすぐ近くにある反イスラエル国家が、核兵器を手に入れる」ということは、イスラエルにとって大きな脅威になります。
国の存亡にかかわる重大事です。

 

これは、キューバ危機のときのアメリカに似ていますね。 このときアメリは、キューバを海上封鎖してこの事態に対応しましたが、イスラエルは、思い切ったことをしています。

 

というか、とんでもないことです。

 

それがバビロン作戦で、このとき、イスラエルはイラクの原子炉を突然、一方的に空爆して破壊してしてしまいました。
以下、ウィキペディアからの引用になります。

「イラク原子炉爆撃事件(イラクげんしろばくげきじけん)は、イスラエル 空軍機がイラク のタムーズにあった原子力 施設を、バビロン作戦(別名オペラ作戦)の作戦名で1981年6月7日に攻撃した武力行使事件である。これはイラクが核兵器を持つ危険性があるとして、イスラエルが「先制的自衛 」目的を理由にイラクに先制攻撃を行ったものである」

 

ちょっと信じられないことですね。
日本だったら、考えられません。

日本の近くの国が、「平和のため」に原子力施設をつくろうとする。

日本はそれを信じない。
「核兵器を開発して日本の脅威になるかもしれない」と考える。↓
「先制的自衛」として、その国に戦闘機を送ってその施設を爆撃してしまう。

 

もう、小説の世界でしかありえないことです。
このイスラエルの「暴挙」には当然、ヨーロッパを中心として世界中の国が非難の声をあげました。

 

「この攻撃に対し国際連合安全保障理事会決議487がなされ、イスラエルは非難された(ウィキペディア)」

 

先ほどのパレスチナ分離壁の建設やこのバビロン作戦のときもそうですけど、これだけ国際的な批判を受けながらも、イスラエルには、それに動じる気配がありません。

 

ある意味すごいです。
世界から、どれほど嫌われたり批判されたりしても、それをまったく気にしないようなイスラエルの「打たれ強さ」に感心してしまいます。

 

このイスラエルの態度は、一見するとおそろしく傲慢(ごうまん)ですね。
でも、その根底にあるのは、落合信彦氏の記述にある「極度の怯え」かもしれません。

 

「数千年にわたって負け続け迫害され続けてきたユダヤの民たちの『もう絶対に国を失いたくない』という激しい思いの結果であり、極度の怯(おび)えに裏打ちされた強さだった
(憎しみの大地 落合信彦)」

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

  

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

「嫌われる側の論理」② ユダヤ人の「国がない」ということ

 

「日本人は私がこれまで会った中で、もっとも好感のもてる国民で、日本は貧しさや物乞いのまったくない唯一の国です(オリファント 幕末)」 「逝き日の面影 平凡社」

 

IMG_4838

 

ユダヤ人が受けた最大の苦難といえば、ナチスによるホロコーストでしょう。
これと同じくらいの惨劇は、ちょっと想像できません。

 

「ユダヤ人による国家(イスラエル)の建設」は、ユダヤ人の悲願であって、絶対に必要なことでもありました。
その建国の際に起きたのが、中東戦争です。

 

 第一次中東戦争(パレスチナ戦争)

「1948~49 国連のパレスチナ分割案にもとづいて建国したイスラエルと、建国を認めないアラブ諸国とのあいだの戦争。イスラエルが、委任統治を放棄して撤退を始めたイギリス軍などから武器を調達し、アメリカの支持も得てアラブ側を圧倒した。戦後、イスラエルは分割案の約1.5倍、パレスチナ全域の8割を領土とした(世界史用語集)」

 

ここまで、前回の記事までに書きました。
今回は、ここからになります。
先ほどの中東戦争を、イスラエル側から見るとこうなります。

 

「長い歴史を通して、彼らは常に厳しい現実に直面させられてきた。その現実とは、六百万人の同胞が殺されたホロコーストであり、イスラエル建国を抹殺しようとする敵に囲まれているという事実であり、建国以来、戦ってきた五つの大戦争だ。

負ければ地中海に叩き落され、イスラエルは間違いなく世界地図から消え去る。そういう戦争を独立後わずか40年の間に五度戦い、五度勝った。
それは数千年にわたって負け続け迫害され続けてきたユダヤの民たちの『もう絶対に国を失いたくない』という激しい思いの結果であり、極度の怯(おび)えに裏打ちされた強さだった(憎しみの大地 落合信彦)」

 

「世界から嫌われている国」というのは、一般的に、独裁国家が多いですね。

でも、イスラエルは民主主義と資本主義という世界の多くの国と同じ価値観や経済制度をもっています。

 

にもかかわらず、イスラエルほど、世界中から批判を受ける国もそうはないと思います。
この国が多くの批判を集める理由は、いろいろあります。

 

ですが、イスラエルが批判を受けやすいその大き理由は、「40年の間に五度戦い、五度勝った」という、アラブ諸国を圧倒するイスラエルの強さであることはまちがいありまん。

 

先ほどの記述にあった「五度の戦い」というのが、私にはちょっと分かりませんが、中東戦争なら4回のはずだけれど。
私が知らないもう一つの戦争があったということでしょう。

 

IMG_7716

 

イスラエルが現在、世界から「嫌われている理由」として、前の記事 では、イスラエルが建設を進めている「パレスチナ分離壁」をあげました
「パレスチナ人の生活を分断させて、彼らの自由を制限している」と、国際社会から非難を浴びているこの壁の建設ですが、イスラエル側にしてみたら、それなりの理由があります。

 

「パレスチナ人のテロリストをユダヤ人が多く住む地域に侵入させないため」というものです。
この壁の建設前は、パレスチナ人による自爆テロが多発して、多くのユダヤ人が死傷していました。

 

そして、世界から非難された分離壁ですが、この建築によって実際に、以下のような効果があったようです。

 

「統計上、分離壁の大部分が完成する前後をみると、2002年には47件の自爆テロが発生し238人のイスラエル市民が犠牲となったのに対して、2008年では自爆テロ2件うち犠牲者1名まで減少している(ウィキペディア)」

 

イスラエルは、この分離壁の建設によって、現在多くの国から非難されています。
でも、この国は、過去にもとんでもないことをして、世界中から非難を受けたことがあります。

 

それが「バビロン作戦」という、国際常識では考えられないような「暴挙」です。
それについて、次回書いていきます。

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

  

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

世界から「嫌われる国」① それでも強いイスラエル

 

上の写真は、バンコクの「日本アニメ祭り」のもの。
いきなり自慢から始まっちゃいますが、実は、日本は世界から好かれています。

 
英国放送協会(BBC)が発表する「世界に良い影響を与える国」で、日本はここ数年、世界のベスト5に入っています。
ちょっと古いけど、Expediaの調査では、世界最良の観光客(ベストツーリスト)に、3年連続で日本人が選ばれています。

 

世界のホテルマネージャーによるアンケート調査で日本人が3年連続で「世界最良の観光客」に! 唯一の欠点は”言葉” ~ エクスペディア・ベストツーリスト 2009 ~

 

その一方、世界から「嫌われている国」というのも存在します。
民主主義を否定したいわゆる独裁国家は、やっぱり世界から嫌われますね。

権利や自由を守られているのは、その国を支配している独裁者や独裁政権だけで、その他の国民は、ただの「被害者」になっているような国です。

 

悪名高い独裁国家といえば、アミン大統領が支配していた時代のウガンダが頭に浮かびます。
ウガンダは、アフリカにある小さな国です。

 
ここでこの人物を取り上げたのは、アミン大統領ほど、「華麗な」ニックネームを持つ人物は、なかなかいないからです。
「黒いヒトラー」や「アフリカで最も血にまみれた独裁者」と呼ばれたのみならず、「人食い大統領」とまで噂されました。

 

具体的には、こんなことをやっちゃっています。

「アジア人(ほとんどは植民地時代に入植したグジャラート州などの出身のインド系移民であり、これに伴いインドはウガンダと国交断絶した)を追放、国民約30万人(40万人説もあり)を虐殺したとして「黒いヒトラー」、「アフリカで最も血にまみれた独裁者」と称された。

「虐殺した政敵の肉を食べた」などの噂を立てられた結果「人食い大統領」というニックネームもつけられたが、実際のアミンは菜食主義者で、鶏肉しか口にしたことがなかったともいわれている(ウィキペディア)」

 

そりゃあまあ、こんなことをしてたら、嫌われますね。
でも、独裁政権ではないのに、嫌われる国もあります。
日本や欧米と同じく、民主主義という共通の価値観をもち、同じ資本主義経済で成り立っている国です。
決して独裁国家ではありません。

 

それにもかかわらず、世界の多くの国から批判や非難を受けて嫌われているという珍しい国があるのです。
それが、イスラエルです。
でも、日本のマスコミから知る限りでは、イスラエルは世界からどう言われようと、それを気にする気配がありません。

 

話はそれますが、この点は、日本とは違いますね。
日本は、外国から何かを言われると、国内の制度をすぐに変えてしまう悪い癖がありました。
日本の外圧の弱さには、世界的にも定評があります。

 

「外圧(外部から働く力。外部からの強い干渉:大辞泉)」

 

英語の電子辞書を引くと、「gaiatsu」という単語があります。「外圧」という日本語がそのまま英語になっているのです。「Borrowed from Japanese」と、日本語に由来する言葉とはっきり書いてあります。

 

IMGP9015

 

この点、イスラエルは強いです。
イスラエルは、強力な外圧にも動じません。
その一例をあげるとしたら、現在、イスラエルが建設している「パレスチナ分離壁」があります。

 

この壁は、世界的に相当悪名高いです。
「ウィキペディア」には、この壁についてこうあります。

 

「分離壁の建設は国際的に不当な差別であると非難されており、国際連合総会 でも建設に対する非難決議がなされている。

 
国際司法裁判所 は2004年 7月9日 にイスラエル政府の分離壁の建設を国際法に反し、パレスチナ人の民族自決 を損なうものとして不当な差別に該当し、違法であるという勧告的意見を出している。国連総会での非難決議もこれを踏まえたものである」

 

1024px-Israeli_West_Bank_Barrier[1]

イスラエルの分離壁(ウィキペディアから)

 

もちろん、日本は、これほどまでに世界から非難されることをすることはないと思っています。
でも、もし、日本が国内でしたことによって、こんな騒ぎになったら、どうなるか?

 

国際裁判所から勧告的意見が出されて、国連総会からは非難決議までされるような事態に至ったら?
日本国中が大騒ぎになって、すぐにそれを改めることは間違いないと思います。
日本がこれほどの「gaiatsu」を跳ね返すとは、きっとムリですね。

 
イスラエルは、これほど世界を騒がせても、それを無視して分離壁の建設を続けています。

 

でも、イスラエルがこれほど頑(かたくな)な態度をとることにも、それなりの理由があるようです。
嫌われる側にも、そうせざるを得ない「嫌われる側の論理」というものがあると思います。

 
今回からは、それをテーマに記事を書いていきます。

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

  

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

日本人の考え方や価値観を知る。「菊と刀」から見る太平洋戦争中の日本人

 

「日神すな わち天照大神がながくその伝統を伝えて君臨している。わが国だけにこのことであって他国にはこのような例はない」 (北畠親房 「神皇正統記」 鎌倉時代

 

以前の記事 で、ルーズベネディクトの「菊と刀」から引用をしました。

「ウィキペディア」によれば、これはこんな本です。

 

「日本に関する文献の熟読と日系移民との交流を通じて、日本文化の解明を試みた。『菊と刀』はアメリカ文化人類学史上最初の日本文化論である」

 

ザビエルやフロイスの記録は、彼らが日本で見て聞いて感じたことを記した個人的な記録でした。

 

これに対して、この「菊と刀」は、アメリカ人が本格的に日本人を理解しようと試みた本になります。

 

日本人の行動は、どのような考え方にもとづくのか?その考え方はどのようにして生まれたか?といったことを、アメリカ人の文化人類学者であったベネディクトが考察しています。
今回は、この本から、戦時中の日本人の行動や考え方を紹介したいと思います。

 

なお、この本には、以下のような批判(ウィキペディアから)がありますので、それも考慮して読んでもらえればと思います。

「日本文化が西洋文化とは対極の位置に置かれていることに、批判の目が向けられている。また、日本の文化を外的な批判を意識する「恥の文化」と決め付け、欧米の文化を内的な良心を意識する「罪の文化」と定義したことへの批判もある。」

以下は、菊と刀 (講談社学術文庫)」からの抜粋になります。

 

・私が日本人といっしょに仕事をしていた時に、彼らの使用する語句や観念の多くは最初は不可解に思われたが、やがてそれらは重要な含蓄をもっており、何百年もの歳月を経た感情のこもったものであることがわかってきた。

徳と不徳とは西欧人の考えているものとまるで 違ったものであった。その体系は全く独特のものであった。それは仏教的でもなく、また儒教的でもなかった。
それは日本的であったー日本の長所も短所も含めて。

「日本人の精神主義について」

 

・日本はまたその勝利の望みを、アメリカで一般に考えられていたものとは異なった根底の上に置いていた。日本は必ず精神力で物質力に勝つ、と叫んでいた。
なるほど、アメリカは大国である、軍備もまさっている、しかしそれがどうしたというのだ、そんなことは皆はじめから予想されていたことであり、われわれははじめから問題にしていないのだ、と彼らは言っていた。

 

・まだ日本が戦争に勝っていた時でさえ、日本の政治家も、大本営も、くり返しくり返し、この戦争は軍備と軍備との戦いではない、アメリカ人の物に対する信仰と、日本人の精神に対する信仰との戦いだ、と言っていた。
・しかしながら軍艦や大砲は不滅の「日本精神」の単なる外面的なあらわれにすぎなかった。それらは象徴であった、あたかも武士の刀がその勇気の象徴であったように。

 

・あのちっぽけな飛行機を駆りわれわれの軍艦目がけて体当り自爆をする操縦士たちは、精神の物質に対する優越をものがたる無尽蔵の教訓とされた。これらの操縦士たちは「カミカゼ特攻隊」と名づけられた。

「カミカゼ」というのはあの、十三世紀にジンギス・カンの来寇の時に。その輸送船を蹴散らし転覆させて日本 を救った神風の意味である。

 

*日本人の「精神力は、物理的不利に打ち勝つ」という考えは、今の日本でもあると思います。
軍国主義的な意味でなければ、この言葉をすべて否定することもないですけどね。

 

「降伏しない日本人について」

 

・日本人俘虜の証言はこれらの人の説を裏書きした。西欧の兵士たちと異なり、日本の俘虜たちは、捕えられた場合に、どういうことを言うべきか、またどういうことについては沈黙をまもるべきか、ということを教えられていなかった。

それでいろいろな問題に関する彼らの返答は、いちじるしく統制を欠いたものであった。このように捕虜になった時の訓練ができていないのは、いうまでもなく日本の無降伏主義に基因するものであった。

 

・戦争中、日本軍には負傷者を砲火の中から救い出し、応急処置を施す訓練された救護班がなかった。

 

・日本軍はしばしば病院のある地点から退却せねばならないはめに陥った。まだ時機を逸しない間に、あらかじめ傷病兵を後送するという慣例がなかった。

 

・その処置というのはしばしば、主任軍医が退去に先立って入院患者を射殺するか、あるいは患者自ら手榴弾で自分の生命を絶つことであった。

 

・降伏を禁じる軍律がありはしたのであるが、その結果、例えばビルマ会戦のさいの俘虜と戦死者との割合は、一四二対一七、一六六名、すなわち一対一二0の比率であった。

*この「一対一二0の比率」がどれだけ異常な比率であるかは、以下を見れば分かります。

・西欧諸国の軍隊では、戦死者がその全兵力の四分の一ないし三分の一に達した時は、その部隊は抵抗を断念して手をあげるのが自明の理とされている。投降者と戦死者との比は、ほぼ四対一である。

 

 

・「降伏の恥辱は日本人の意識の中に深く烙きつけられていた。彼らはわれわれの戦争慣例とは相容れない行動を当然のこととして認めていた。そしてわれわれの行動はまた彼らにとって、ちょうど同じように不可解であった。

 

彼らがアメリカ人俘虜がその名前を本国政府に報告して、自分たちの生きていることを家族に知らせてほしいと 依頼したことを、さもさも呆れはてたこと、見下げたこととして噂していた。

バタアン半島でアメリカ軍が降伏したことも、少なくても一般兵卒には意外であった。彼らはアメリカ軍が日本流に最後まで戦い抜くと思い込んでいたからである」

*このアメリカ軍の予想外の大量降伏が、「バターン死の行進」につながってしまいました。

 

「大正デモクラシー」

 

・「彼らはあの第一次世界大戦の後、猫も杓子(しゃくし)も『デモクラシー』を口にした時代、軍人が東京の市中に出かける時には、平服に着換えて行った方が賢明だったくらいに、軍国主義が不人気だった時代でも」

 

*第一次世界大戦後から太平洋戦争が終わるまで、日本がずっと「軍国主義化していた」と、思っていませんでしたか?この「大正デモクラシー」の時代は、軍国主義よりも民主主義の方が人気があったようですね。

軍人が軍服を着て東京を歩くことがはばかれたような時代だったのですから。

 

「日本人と天皇」

・「しかしながら、天皇は、彼らにとっては切り離すことができないものであった。『天皇のない日本は考えられない』。『日本の天皇は日本国民の象徴であり、国民の宗教生活の中心である。天皇は超宗教的な対象である』。たとえ日本が戦いに負けたところで、敗戦の責任は天皇にはない。」

 

・天皇が命令する限り、日本人は「竹槍を揮(と)って」死ぬまで戦うであろうが、それと同じように、もしそれが 勅命であるならば、彼らはおとなしく敗戦と占領とを甘受するであろう、という俘虜たちの主張は本当だろうか。
その主張は正しかったと言える。日本を占領したアメリカ軍に組織的抵抗を試みた日本人はいなかった。玉音放送を聞いた日本人は、もうそれができなかっただろう。

 

「アメリカについて」

・平等はアメリカ人の、よりよき世界の希望の、最高にして最も道徳的 な基礎である。それはわれわれには、圧政と、干渉と、欲せざる重 荷からの自由を意味する。それは法律の前の平等と、各人が自らの境遇を改善する権利とを意味する。

それは今日の世界において組織的な形で実現されている基本的人権の根底である。

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。
ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

アメリカの価値観や文化の象徴!?② 「アーミッシュ」

 

「日本人は世界でも際立つ興味深い民族で、しかも感謝の念は特定の個人にだけなく日本全体に強く感じます (シドモア 明治時代)」 「シドモア日本紀行 講談社学術文庫」

 

IMGP9339

 

今回の記事では、「ピルグリム=ファーザーズ」と「メイフラワー号」という言葉が出ます。
アメリカやヨーロッパでは有名な言葉で、もう、知っていて当たり前の常識にもなっています。
ご存じなかった方は、知っておくといいですよ。
まずは、確認です。
アーミッシュとは、このような人でしたね。

「アーミッシュは十八世紀前半、宗教的な迫害を逃れてヨーロッパからアメリカに移り住んだ人たちを起源としている。

彼らは、電気や車、電話などの文明利器を使わず、同じ身なりをし、農業中心の自給自足の生活を旨として、日常生活のさまざまな場面で、互いに支え合い、助け合いながら、一般社会から隔絶して暮らしている。

この一般社会からの隔絶は、『あなた方はこの世にならってはいけない。

むしろ心を新たにすることによって、自分を変え、何が神の御心か、何が善で、何が神に喜ばれ、かつ、全きかをわきまえよ(ローマ人への手紙 12:2)』という聖書の一節に基づくものであり、アーミッシュの考え方の根幹を成すものである(「アーミッシュ」 堤純子)」

では、前回の続きです。

このアメリカの一画でひそかに生活していたアーミッシュが、2006年に次のような事件が起きて、世界の注目を集めることになりました。

 

 「トラック運転手の男が、突然銃をもって学校に押し入り、女生徒たち十人を閉じ込めて彼女たちを撃った。教師の通報で警官隊が学校を包囲し、犯人の男はその場で自殺(アーミッシュ」への旅 菅原千代志)」

 

不幸なことですが、銃を持って学校に侵入し、乱射して多数の人を殺害するといった事件は、今でもアメリカではよくあります。
去年の10月にも、オレゴン州の大学で銃の乱射事件が起きて10人が死亡しています。
こうした事件が起きても、アメリカの社会から銃はなくなりませんね。

 

むしろ、こうした事件を受けて、護身用に積極的に銃を持つ動きもあります。
なかなか、秀吉の「刀狩り」のような武装解除は、難しそうです。
ただ、このアーミッシュの乱射事件は、その後が変わっていました。

 

「アメリカのメディアは騒然とした。それは銃撃事件など珍しくもないアメリカ社会であって、絶対非暴力のアーミッシュ、さらに女の子が銃という暴力の犠牲になったという衝撃であった。

さらに人々を驚かせたのは、犠牲者の家族が犯人の家族を訪れ、赦(ゆる)したばかりか、同情の手を差しのべ、娘たちの葬式に招いたということだった。

犯人の葬儀に参列したのも、非アーミッシュよりアーミッシュの人数が多かった。世間の常識では考えられない行動だ(アーミッシュ」への旅 菅原千代志)」

 

このアーミッシュのあまりに寛大な「赦(ゆる)し」こそが、まさに彼らがアーミッシュであるという理由でもあります。

 

「アーミッシュは人間が人間を裁くことを拒み、自分たちの敵にさえも助けの手をのばす人たちである(同書)」

 

そして、この常識では考えられないような「赦し」の背後には、彼らの篤(あつ)い信仰があります。
以下は、「アーミッシュ 堤純子未知谷」からの抜粋になります。

 

・「主よ。私の同朋が私に対して罪を犯した場合、何度まで赦せばよいでしょうか。七度までですか」と問うペテロに「私はおまえに7度を70倍するまでと言おう(マタイによる福音書 第18章21、22節)」

・また、聖書にはイエスが、自分を十字架に打ちつけた役人に対して「父よ。彼らをお赦しください。彼らは自分が何をしているのかについてよくわかっていないのです(ルカによる福音書 第23章34節)」と彼らを赦し、神に彼らへの赦しを乞うている場面が描かれている

・「『ローマの信徒への手紙』第12章17~21節には『復讐(ふくしゅう)してはならない。復讐は神に任せよ。むしろ敵が植飢えていれば食わせ、乾いていれば飲ませよ。それは燃える炭火を彼の頭に積むことになるからだ。悪に打ち負かされることなく、善をもって悪を打ちましなさい』」

・アーミッシュは、このような聖書の言葉に従い、どような場合でも赦しを行うと同時に、その大切さを子どもたちに説いて聞かせている。

アーミッシュの人たちも、自分の子どもが殺されたのだから、言葉にならないような怒りや悲しみがこみ上げてきたはずです。
自分の子どもを殺されても、犯人の家族を訪れて赦(ゆる)し、娘たちの葬式に招くということ、さらには、犯人の葬儀に参列したということは、私にはちょっと信じられない気がします。

 

「人を殺した人をすぐに赦してしまえば、殺人はなくならないのでは?」とを考えてしまいます。
けれど、他人の目ではなく、ただ神の教えから判断することがアーミッシュという人たちなのだろうと思います。

 

個人的な感情を抑えて、自身の信仰を守ることを優先することで、驚くほど寛大な「赦し」という行為ができたのだという気がします。
前の記事で登場したアメリカ人から、このアーミッシュの人たちが税金を払わずに生活しているという話を聞いたのは、もう5年くらい前になります。

 

今でも、税金免除をされて18世紀の生活をしているのかは、分かりません。

 

その彼が言った「アメリカ的」というのは、アメリカ人でさえ驚くほど信仰を守り続けているアーミッシュという人たちのことではありません。

 
税金を免除するということを含めて、そうした人たちの信仰の自由を認めていることが、「アメリカ的」であり、それがアメリカという国の素晴らしさだと言っていました。

 

もともと、アメリカという国が生まれたきっかけは、「信仰の自由を守りたい」という人たちの願いからだった。
そうした人たちの中には、次のような、「ピルグリム=ファーザーズ」がいます。

 

「イギリスではピルグリムたちは、罰を受けることなしに自分の信仰信仰を貫くことができなかったので、だれにも邪魔されない場所を求めていました。彼らはバージニアへ向けて出港したのです(アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書 Japan Book)」

 

彼らが、ピルグリム=ファーザーズで、イギリスにいたときは、国王ジェームズ一世から弾圧を受けて苦しい生活を強いられていました。

 

彼らは、宗教的自由を求めてアメリカ大陸に渡って来たのです。
そして、彼らを乗せた船が「メイフラワー号」です。
これは、アメリカでは小学生が必ず習うことで、アメリカ人ならほぼ誰でも知っています。

 

この「宗教的自由を求める」ということは、アメリカ建国の精神ともいえます。
この考えに従えば、アメリカとしては、税金を払うか払わないかといった現在のアメリカ社会の制度よりも、アーミッシュの信仰の自由を認めることを優先しないといけなくなります。

 

アーミッシュという人々の存在を認めるということは、確かにアメリカ人の彼が言うように、とても「アメリカン(アメリカ的)」だと思います。

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。
ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

 

アメリカの価値観や文化の象徴!?① 「アーミッシュ」

 

「この町でもっとも印象的なのは(そしてわれわれ全員による日本での一般的観察であった)男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。(オズボーン 幕末)」

 

IMGP9340

 

「あなたが思うアメリカン(アメリカ的)なものを教えてください」と聞かれたら、どう答えるでしょうか?

 

自由の女神、ラスベガス、ミッキーマウス、スターバックス、タイムズ・スクウェアなどが頭に浮かんでくるのではないかと思います。

 

アメリカは、日本で最も人気がある国の一つで、日本人にもおなじなものがたくさんあります。
「いろいろ出て来るけれど、その中のどれがアメリカ的なものか」ということを選ぶことが、難しいかもしれませんね。

 

今回の記事では、こうしたものではなく、日本人にはほとんど知られていないけれど、とても「アメリカ的なこと」を紹介したいと思います。
以前、神と結んだ契約を守るために、シリア人に殺されることを選選んだユダヤ人の話を書きました。

この記事を書いていたとき、ふと、江戸時代の「踏み絵」のことが頭に浮かんできました。

 

「踏み絵」
「キリシタン摘発のため踏ませた聖画像。長崎で1629年に開始。のちに真鍮製のキリスト・マリア像となる。長崎奉行が管理。これを踏む行為が絵踏で、九州北部を中心に実施された(日本史用語集 山川出版)」

 

戦国時代に日本に伝わったキリスト教は、カトリックでした。
カトリック教徒だったから、信者は聖画を踏むことができなかったということはあると思います。

 

もし、カトリックではなくてプロテスタントが日本に伝わっていたら、どうだろうか?
案外、簡単に踏むことができたのかもしれないなあ。
ということを、考えていました。
この踏み絵を迫られたとき、自分の命よりも信仰(神との契約)を守ることを選んだ日本人キリスト教徒が実際にいました。残酷で悲惨なことには間違いありません。

 

ですが、彼らにしてみたら、信仰を捨てる方が苦しいことで、信仰を守り続けたのだから、神から「永遠の命」を得られると思ったでしょう。

 

このとき、死を選んだキリシタンは、先ほどのユダヤ人に通じるものがあると思います。
信仰を守ってシリア人に殺されることを選んだユダヤ人です。
現代のアメリカ人やイギリス人でも、「死んでも神との契約を守る」という、そのユダヤ人の考え方を理解することはできるだろうと思います。

 

けれど、実際に自分の命を失ってまで信仰を守ることを選ぶ人というのは、ほとんどいないでしょう。
もちろん、そう迫られるような状況が生まれてはいけないのですけど!

 

あってはいけないことですが、もし、そうなったときに、命より信仰を選ぶような人たちには、心当たりがあります。
「あの人たちなら、ひょっとして」と思ってしまうような人たちがアメリカに住んでいます。

 

前にアメリカ人の友人から、「今のアメリカでは、こんな人たちもいるんだ」と、教えてもらった「アーミッシュ」と呼ばれる人たちです。

 

アメリカのペンシルヴァニア州に住んでいる彼らは、一般のアメリカ人も驚くほど信心深いキリスト教徒です。
そして、アメリカ人の彼が言うには、「アメリカン(アメリカ的)な」存在でもあるといいます。
そのアーミッシュとは、このような人たちです。

 

 「アーミッシュは十八世紀前半、宗教的な迫害を逃れてヨーロッパからアメリカに移り住んだ人たちを起源としている。

彼らは、電気や車、電話などの文明利器を使わず、同じ身なりをし、農業中心の自給自足の生活を旨として、日常生活のさまざまな場面で、互いに支え合い、助け合いながら、一般社会から隔絶して暮らしている。

この一般社会からの隔絶は、『あなた方はこの世にならってはいけない。

むしろ心を新たにすることによって、自分を変え、何が神の御心か、何が善で、何が神に喜ばれ、かつ、全きかをわきまえよ(ローマ人への手紙 12:2)』という聖書の一節に基づくものであり、アーミッシュの考え方の根幹を成すものである(「アーミッシュ」 堤純子)」

 

友人から聞いた話では、彼らは、十八世紀の生活様式を厳しく守って生活しているとのことでした。
そこまでなら、まあ、理解できます。
よく分からないのが、ここです。

 

その時代、自分たちは、国に税金を払っていなかったからという理由で、今でもアメリカ合衆国に税金を払っていないというのです。

 

そして、アメリカ政府も、それが彼らの信仰だと認めていて、税金を免除しているらしいのです。

 

でも、もし、アーミッシュが「電気や車、電話などの文明利器を使う」といった現代的な生活をしたら、それは信仰を放棄したとみなされ、税金を徴収されることになるようです。

 

「信仰上の理由で税金を払いません」ということが認められるというのは、日本ではちょっと、信じられないですね。

 

ボクなら、「税金を払わない代わりに、江戸時代の生活をする」ということあれば、税金を払って21世紀の生活がいいですけど。

 

このアメリカの一画で、静かに生活していたアーミッシュが、
2006年に世界の注目を集めることになりました。
そのことを、次回、書いていきます。

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。
ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

恵方巻のなかの日本の神、七福神と「障害者の神様(えびす)」

 

「この町でもっとも印象的なのは(そしてわれわれ全員による日本での一般的観察であった)男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。(オズボーン 幕末)」 「逝き日の面影 平凡社」

 

IMG_4822

 

明日は、恵方巻の日ですね。
食べますよ、ボクも。ええ、南南東に向かって、ガブリといってやりますよ。
ということで、今回は、日本の2月の伝統行事にもなりそうな、恵方巻について書きたいと思います。
とはいっても、恵方巻そのものではなく、恵方巻に関係する神様についてです。

 

では、どうぞ。
一般に、恵方巻には、7種類の具が使われるようです。

 

「太巻きには7種類の具材を使うとされる。その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、福を巻き込むと意味付けされる (ウィキペディア)」

 

ということで、恵方巻の「福の力」は、この七福神に由来らしいですね。

今日は、この七福神に焦点を当てて、これから記事を書いていきます。
まず、七福神とは、「福徳の神とされて信仰される七人の神(大辞泉)」のことをいます。

 

 

具田的には、「大黒天、弁財天、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿(えびす)、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)、布袋(ほてい)」の七人です。

大辞泉に「七人」とあるから、ここでも、「人」と書きます。
ところで、中国では「八福神」という考えがあります。
これが、日本の七福神の考え方に影響を与えたという話しを中国人のガイドから聞きました。

 

 

そういえば、七福神が描かれる絵は、七人が同じ船に乗っているものが多いですね。
神々が中国からやってきている様子をイメージしているのかもしれません。

 

ちなみに、中国人は、「八」という数字が好きです。大好きです。
「末広がり」の字で縁起がいいとされています。
日本でもそうですね。

 

けれど、中国人の「八好き」は想像を超えています。
北京オリンピックの開会式は、2008年8月8日午後8時に行われているのです!

東京オリンピックでは、さすがにここまでゲン担ぎはしないでしょうね。

 

さて、この「神7」の中で、日本の神様は、実は1人しかいないのです。どれだか分かりますか?

 

答えは、「恵比寿(えびす)」です。
七福神は、日本国籍の恵比寿と異国の神から構成されているのです。

 

「大黒天、弁財天、毘沙門天」はインドの神様、「福禄寿、寿老人、布袋」は中国の神様になっています。

この七福神はそれぞれ、このような神様です。
以下ぼ青色の文は、ウィキペディアからの引用になります。

 

恵比寿

イザナミ・イザナギの間に生まれた子供を祀ったもので古くは「大漁追福」の漁業の神である。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となった。唯一日本由来の神である。
大黒天

インドのヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神。日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。

* 「マハーカーラ」の「マハー」は、前にブログで書いたサンスクリット語の「マハー」です。

 

「知ってましたか?あなたの周りのサンスクリット語~例えばカルピス~」
毘沙門天

元はインドのヒンドゥー教のクベーラ神。戦いの神であったが、仏教に取り入れられてから、福徳増進の神としてしだいに民衆に信仰される。日本では毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)と呼ばれる。

 

弁才天(弁財天)

七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。仏教に取り入れられ、音楽・弁才・財福・知恵の徳のある天女となり選ばれた。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。
福禄寿

道教の宋の道士天南星、または、道教の神で南極星の化身の南極老人。寿老人と同一神とされることもある。長寿と福禄をもたらす。

ちなみに、これが中国の神様の「福禄寿」です。

131353bfa5e036dd2_m

画像は、↓から
【おっさんが3人?】中国の珍ホテル「天子大酒店」が奇妙すぎる

これは、天子大酒店というわりと有名なホテルです。話題にならない方がおかしいレベルですね。一度、泊まってみたいかも。

 

寿老人

道教の神で南極星の化身の南極老人。日本の七福神の一人としては白鬚明神とされることもある。
布袋

唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の禅僧。その太っておおらかな風貌が好まれ、手にした袋から財を出し与えてくれる。弥勒菩薩の化身ともいわれている。

 

この「神7」の中でも、「センター」というべき、「別格」の存在が恵比寿なのです。

次の文で出てくる「えべっさん」とは、この「恵比寿」をさします。

 

「えべっさんが福の神になったのである。七福神のなかでも、『恵比寿、大黒』と言われるように、代表格とされている。あるいは七福神の筆頭といってもよいだろう
(「曼荼羅の山 七福神の散歩道」 陳 舜臣)」

 

この七福神は、日本人の宗教観を表しているようにも見えます。
いろいろな宗教の神が同じ船にいて、ケンカもなく仲良くしているような感じで。

「和を以て貴しとなす」という、日本の精神そものかもしれません。

 

この七福神を見ていると、鎌倉時代の北畠親房の言葉を思い出します。

 

「天皇としてはどの宗派についても大体のことは知っていて、いずれをもないがしろにしないことが国家の乱れを未然に防ぐみちである」
「神皇正統記(慈円 北畠親房 日本の名著9 中央公論社)」

 

いろいろな神や教えがあってもいいのです。
そのことで争うことがいけないのです。
ということで、いいですよね?親房さん。

 

そうだとすれば、日本出身の神である恵比寿が、和の中心にいることも当然のことですね。

 

 

ところで、この恵比寿には、「もう一つの顔」があるのです。
この中国・インドの神々の中で、にこにこ笑っている恵比寿は、実は、「障害者」であると言われています。

 

「『日本書記によれば、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)は、天照大神、月神のつぎにうまれた子が三年たっても脚が立たないので、天磐櫲樟船(あまのいわくすぶね)にのせて、風のままに放ち棄てたとある(「曼荼羅の山 七福神の散歩道」 陳 舜臣)」

 

と、あるように、この日本書記に出てくる「三年たっても脚が立たなかった子」というのが、「ヒルコ」で、身体障害を持っていたと考えられいます。

 

それで、恵比寿とそのヒルコにどんな関係があるのか?
次を見てみましょう。

 

「舟にのせらて棄てられた子は、摂津国西宮(せっつのくににしのみや)に流れつき、そこにまつられて『えべっさん』になったという』(同書)」

 

この船に乗せられて沖に流されたヒルコが、西宮に流れ着いて、恵比寿になってといいます。

このヒルコと恵比寿の結びつきに関しては、ウィキペディアにも記述がありました。

 

「古来の日本の神道では、何か特別な能力を持った対象として、障 害者を畏敬したという。
例えば、日本神話で、伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)の2神の間に生まれた最初の子供である蛭子(ひるこ、ひるのことも呼ばれる)は、3歳になっても足が立たず舟に乗せられて海に捨てられたとされるが、中世以後になって、これを恵比寿(えびす)と呼んで信仰に結びついたとされる。」

 

 

恵比寿の絵が、米俵に座っている姿で描かれているのも、「立てない
から」ということが理由にあると聞いたことがあります。
「そういう説もある」という話ですけどね。

 

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。
ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

外国人(ブルーノ・タウト)から見た、昭和の日本と日本人

 

「日本では、衣服の点では家屋と同様、地味な色合いが一般的で、中国でありふれているけばけばしい色や安ぴかのものが存在しないことにわれわれは気づいた。(オズボーン 江戸時代)」
「逝き日の面影 平凡社」

 

IMG_6652

 

今回の記事は、ドイツ人の「ブルーノ・タウト」という世界的建築家が見た昭和の日本を紹介します。
ブルーノ・タウトは1933年(昭和8年)に来日し、そのときの印象を「ニッポン 講談社学術文庫」という手記にまとめています。
今回は、ここから抜粋して、タウトが見た昭和の日本をご覧いただきたい。
その前に、この1933年(昭和8年)がどんな年だったかを、ウィキペディアから見てみましょう。

 

この年には、こんなことが起きていたんですね。

 
・ ヒトラーが独首相に就任、ナチス政権獲得

・作家小林多喜二が治安維持法違反容疑で逮捕される。東京・築地署に留置され特別高等警察の拷問により虐殺される。

・国際連盟が日本軍の満洲撤退勧告案を42対1で可決。松岡代表退場。
*このとき、唯一棄権した「1」の国がタイです。

・フランクリン・ルーズベルトが第32代米大統領に就任。ニューディール政策始動。

・齋藤首相、国際連盟脱退を伊勢神宮に報告

・大阪市営地下鉄御堂筋線の梅田(仮) – 心斎橋間が開通。日本初の公営地下鉄。

・ウォルト・ディズニー・カンパニー製作のアニメーション映画『三匹の子ぶた』が公開される。

・五・一五事件被告に対する減刑嘆願書が7万通殺到

・東京有楽町に日本劇場開場

・自動車製造株式会社(後の日産自動車)設立

・ 東京ステーションホテルが鉄道省直営となり東京鉄道ホテルに改称・開業

 
タウトの訪日には、「ヒトラーが独首相に就任、ナチス政権獲得」というドイツでの出来事が関係しています。

当時、タウトはナチスから「要注意人物」として目をてけられていました。それで、命の危険を感じて日本に亡命してきたのです。

 
このタウト氏は、他の訪日外国人旅行者とはちょっと違って、日本をよく理解しているようです。

「私の日本における旅行は世界漫遊者のそれとは異なる。それどころか、私はほとんど専(もっぱ)ら日本人自身の手からのみあれこれと色々なものを見せて貰い、日本人と共に居り、日本人の家に住むという、恐らく外国人には滅多に恵まれないような、非常な幸運に恵まれている」

 

このように、日本を他の外国人以上に深く知ったタウトは、日本の文化に深く魅了されることになりました。
これからのタウトの文を読んでもらえば感じると思いますが、タウトは単に魅了されたのではなく、日本に心酔しているようにも感じられます。

 

中には、私から見ても、「褒めすぎでは?」と思ってしまうような言葉もあります。でも、これは、タウトが誰かに「言わされた言葉」でも「書かされた言葉」でもありません。

心に思ったことを、そのまま文章にしたものです。
*日本についての様々な印象

*能楽が、日本文化や日本の自然に対する理解を呼ぶものであることについて

 

「これらの事象について、ヨーロッパ人が言語や文献等で何十年にわたって研究してみたところで、それほど精緻な研究をせずとも既に血液の中にそれを持っている日本人の域に達することはとうてい出来っこない、と私は考えているのである」

 
「日本!それはヨーロッパ並びにヨーロッパ文明の支配する世界にとって日出る国である。さまざまの夢、奇蹟への期待、芸術文化と人間文化との連想がこの国に結びつけられている」

 

「そこには古来このような形式が驚くほど洗練され、なおかつ生命を保つ続け、現在の傾向にまったく合致すると思われるような形で建築その他の芸術に現れていたのである」

 

「ヨーロッパ人が多くの場合東洋という概念と結びつけて考えるような不潔さを持たぬ東洋的な情景を現出している。特に都会の内で、人々が各自の店先で道路を清掃し、絶えず水を打ち、なおその上、簾(すだれ)などで自動車の埃(ほこり)を防いでいるのは、実に驚嘆に値する」

 

「日本の耕作を眺めるのは、大工や漆職人等の仕事を見るのと決して劣らぬ楽しみである。ヨーロッパ人の眼にとっては、田畑にさえ一本の雑草をも見ないということは、まったく驚嘆すべきことなのである」

 

「日本料理そのものが既に特別な一章を成すに足るものを持っている。料理は主として自然なままの状態である。栄養があって美味しい刺身のように生ではないにしても、常に明瞭、簡素、純粋の状態で饗されるがゆえに、ヨーロッパ人にとっては実に喜ばしく、驚きべきもがあり」

 

「日本は実に、太初以来その固有の独自な文化を、外部の妨害を受けることなく自主的に今日に到るまで進展させ得たところの国土である。日本は幾世紀の間にしばしば外国の影響を摂取同化し、日本的なものへと変形し、その結果再び日本独自のものを産み出したのであった」

 

 

*この時代の日本人が西洋の影響を強く受けていて、「日本」に眼を向けていないことを危惧して 。

「日本人の眼は今極めて強く西方に向けられているがゆえに、それだけ強く日本人に自国に対する観念が、西欧の批判によって影響されているのである。そしてこの影響の害毒が流す危険はすこぶる大きい」

 

「『日本』という問題は、もはや日本のみの問題ではなくして、世界全体の問題である。この国もまたその国民の自覚の低下にともなって、次第に退屈に、無味乾燥になり始めるとしたら、それは全世界にとって恐るべき損失であろう」

 

*伊勢神宮について

「日本が世界に贈った総ての源泉、日本のまったく独自な文化の鍵、全世界の讃嘆措(お)く能(あた)わざる、完全な形式を備えた日本の根源、-外宮、内宮、荒祭宮の諸宮を有する『伊勢』こそこれらの一切である。あたかも天の成せるが如きこれらの造営物を描き写すことはとうてい出来ない」

 

*伊勢神宮の「式年遷宮」について

「この事実一つの中にも、何という崇高な、まったく独自な考え方が現れていることであろう!」

 

 

*伊勢神宮の建物について

「いわば稲田の作事小屋や農家の結晶であり、真の『神殿』すなわち国土とその大地の精髄(せいずい)の安置所なのである。国民はそれを国民の最高の象徴として崇拝する」

 

「日本の文化が世界のあらゆる民族に寄与したところのものに対して、多少なりとも心を動かされる人は、親しく伊勢に詣でねばならない。そこにはこの文化のあらゆる特質が一つに結晶しており、それゆえ国民的聖地より以上の何ものかが見出さるのである。外宮を持った伊勢はー一言にして言えばーそもそも建築術の神殿であるのだ」

 

*優れた文化をもっていたインカ帝国がヨーロッパに滅ぼされたことを受けて

「日本が少なくてもその種類における唯一の範例として、植民地化の宿命から免れて来たということは、実に喜びに堪えないことである!外国人にとって、この美しい国土をその自然またはその寺院や庭園などよりも以上に魅惑的ならしめる所以のものは、実に生活のあらゆる事象の中に今もなお生きている日本の伝統である」

 

 

*タウトの妻の追憶

「亡なくなりました夫が、あれほど愛し、尊敬しておりました日本、または夫の生涯を最も豊かにしてくれました日本、その日本を識(し)る上に、色々親切な手引きをして下さったお友達の皆様に、只今夫に代わりまして御礼を申し上げます」

 

「夫はどこへ行きましても、夫が識りました日本をその地に広めようと努めておりました。夫の努力はもとより芸術的文化的領域で行われましたものでございましたが、それがいささかなりとも日本および日本人の心理を呼び起こすのに役立ったであろうと私は信じております」

 

*ここまで日本や日本人のことを思ってくれた夫婦を、「過去の人」として、忘れてしまうのはあまりに残念です。

 

そう思って、今回の記事で取り上げたました。

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

オランダ人(ヒディング)から見た、韓国と韓国人(日本も)

 

「愛くるしい日本国民の微笑、比類なき礼節、上品で果てしないお辞儀と明るく優美な表情には、はるかに心よさを覚えます。」(シドモア 明治時代)

 

IMG_4809

 

サッカー日韓戦(U23日本代表戦)の大逆転は、興奮しましたね。
ということで、その興奮も冷めやらないうちに、サッカーをとおして、韓国という国や韓国人が見た日本を知りたいと思います。

 

今回は、「ヒディング」というオランダ人の目から見た韓国の姿を紹介します。
まず始めに、ヒディングとはこんな人物です。

 
t02200204_0250023213614234466

 

「スペインでの監督業を終えた後、2000年に2002FIFAワールドカップでの躍進を狙っていた韓国代表に招かれ、2001年1月に監督に就任。ポルトガル、イタリア、スペインといった強豪国を相手に勝利し、4位を達成した。

韓国では功績から準々決勝でスペインを破ったスタジアムである光州ワールドカップ競技場の名称を「フース・ヒディンク・スタジアム」と名称変更が検討されるほどであり、また名誉国民証を授与された (文、画像はウィキペディアから)」

 

韓国では、今でも「英雄」とされる人物です。
その彼が韓国代表の監督をしていたときのことをつづった「ヒディング自伝 韓国を変えた男(文藝春秋)」から引用して、記事を書いていきます。

 

「夕食時、刺身料理の店でヤンが『災難』にあった。テーブルにはタ コがのっていた。ずたずたに切り裂かれたタコたちは、にょろにょろと皿の上で蠢(うごめ)いていた。そんなものを食べるなんて。

韓国の選手たちはとコーチ陣は、黄色い油をつけて舌鼓みを打ちながら、咀嚼(そしゃく)して呑み込んでいた。誰かが、私たちに食べてみろと言う。一瞬考えたが、とうてい食べられるわけがなかった」

* 日本でも、あるタコの踊り食いですね。外国人には、納豆以上にムリ!なものでしょう。ベジタリアンには、見るだけでも拷問です。

 

 

 「韓国選手に接すれば接するほど、彼らには驚かされてばかりだった。戦歴や技量が問題なのではない。彼らの情熱だ。彼らは、あまりにも純粋で、心を開いて私の指示を理解しようと努力している。

ワールドカップを通じて、自分の価値を高めようとする他の国の選手とは明らかに違った。賈三鉉がいう選手たちの『国家的使命感』とは、まさにこのことらしい」

* 徴兵制がある韓国では、韓国人の愛国心は異常なほど。これが、日韓戦を必要以上に熱くさせているのですけどね。

 

 

「若い選手たちに、楽しむサッカーをしろと話した。車ドゥリにドイツ語で『ゲニースト ダス シュピール』と言うと、彼はすぐにドイツ語で、『楽しいサッカーをしろというのは、どういうことですか?』と聞き返してきた。

『楽しむサッカーをすればいいサッカーができる。だから、サッカーを楽しめ』韓国社会では、仕事を楽しむ姿を見せていけないという話を聞いたことがある。
韓国では楽しむのは仕事が終わって、へべれけになるまで酒を飲む時というふうに聞いているが、それは『楽しむ』ことではない」

 

* プロの選手が、スポーツを「楽しむ」という風潮は、日本でも最近までなかったように思います。
「根性」や「ひたむきな姿勢」がより重視されていた気がしますね。アメリカのベースボールは、日本の野球と違い、この「楽しんでやる」ということが大事とされていると聞いたことがあります。

 

「私は、韓国の意思疎通の方法に問題があると指摘した。韓国では、いつもベテランが若手に指示を出し、若手はただそれに従う。後輩は、ベテランにあえて自分の意見を言うことはない」

「チームを極大化しようとすれば、ピッチでは、年齢と関係なく、円滑な意思の疎通が成立しなければならない。選手には、年齢に関係なく名前を呼べと言った。韓国では、年齢が上の者の名前をむやみに呼んではいけないというが、試合では、そんな礼儀はなんの得にはならない。互いが理解できればいい」

*この辺は、さすが「儒教の国」ですね。

韓国では、儒教の精神が浸透していて、年上の人へのマナーが厳しいです。
例えば、お酒を飲むときも、年上の人を前にすると顔を横に向けて手で口を隠して飲みます。
「そうする必要なないよ」と言うと、それをやめます。

 

上のヒディングの指摘と同じことは、今も韓国で問題になっていて、朝鮮日報の記事( 2016/06/28)には、このようなものがありました。

 

サムスン電子、「さん付け呼称」導入で組織文化を変革へ

・サムスン電子が社員同士の呼称を「ニム」(日本語の様・さんに相当する呼称)に統一することになった。例えば、新入社員が上司のホン・ギルドン部長を呼ぶ時、「ホン部長」でなく「ギルドン・ニム」と呼ぶことになる。

・職位や勤続年数にとらわれず、誰でも自由にコミュニケーションできる文化を作ろうというものだ。

・サムスンが社内文化を革新しようとしている背景には危機感の存在がある。上部の指示に従うだけのトップダウン方式の組織では、急速に変化する情報技術(IT)産業で他社と競うのが難しいと判断したものだ。事実、米シリコンバレーの世界的な企業の間では役職や職位役職などの「階級章」をなくし、誰でも自由に意見を交わせる文化が定着している。

 

 

「日本がフランスに0対5で負けたから、それより少ない点差であれば負けてもいいという話がでているらしい。ありえない話だ」

* 韓国では十分、ありえる話だと思います。

スポーツの勝敗だけではなく、韓国のいろいろな基準は、「日本」にあります。「日本より上か下か」で物事を判断する傾向があることは事実です。

例えば、ノーベル受賞者の受賞者数でも日本と競い合います。

「ノーベル賞0人vs19人…韓国30年、日本146年基礎科学の差(中央日報 2014年10月10日」といった記事は、もはや「秋の風物詩」ですね。

 

 

「『日本の選手からはハングリー精神』がなくなったという話から、あれこれ仔細(しさい)なことまで日本と比較した。つまり、我々がしてはいけないことを並べて、日本を反面教師にしようと思ったのだ。日本と比較すると、選手たちの目が俄然(がぜん)きらきらと輝き始めた」

 

* 「日本が基準」というのは、こんなところからも分かりますね。「日本と比較すると、選手たちの目が俄然(がぜん)きらきらと輝き始めた」というところが、韓国人らしいです。

 

「試合を闘った後の競技場は、めちゃくちゃになるものだ。だが、韓国の人々は、自分が出したごみを全部片づけていった。イタリア戦が終わった後、しばらくグランドに残っていた私は、観衆がゴミを持っていく姿を見かけた。ヨーロッパでは、想像もできないことである」

* これは、日本も負けていませんよ!

ブラジルのワールドカップでは、日本人がゴミを片付けて、世界から称賛を受けていました。

こんな記事もあります。

 「初戦悔しい敗戦も、日本ファンが試合後ゴミ拾い…海外メディア賛辞 (サッカーキング記事  2014.06.16)」

 

こちらもどうぞ。

韓国を知りましょ! 「韓国カテゴリー」 目次①

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 

 

ツイッターしてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・旅行ブログ「ゆかしき世界

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。